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100%孫会社は非連結に出来るか?

2019年10月21日 / 財務会計  / 連結

■質問
100%孫会社は非連結に出来ますか?

■回答
標記の件、連結の範囲のご質問になります。
「親会社は、原則としてすべての子会社を連結の範囲に含めるとされていますが(連結財務諸表に関する会計基準第13項)、支配が一時的であると認められる企業や、これ以外の企業であって、連結することにより利害関係者の判断を著しく誤らせるおそれのある企業については、連結の範囲には含めません(連結財務諸表に関する会計基準第14項)。
また、資産、売上高等を考慮して、連結の範囲から除いても企業集団の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に関する合理的な判断を妨げない程度に重要性の乏しい子会社は、連結の範囲に含めないことができます(連結財務諸表に関する会計基準(注3))。」
なお、質的重要性と量的重要性の観点から計算式等で判断することとなります。

原則的には、単体決算においても新基準を適用しなければなりませんが、連結決算を組むだけのために、個別財務諸表から新基準適用のための修正仕訳を入れることも認められるのです(https://www.zeiken.co.jp/news/1798309.php)。
原則論ですと、連結会社間の会計基準は統一させることが求められています(連結財務諸表に関する会計基準第17項)が、実務上の観点からですと、従前同様の個別財務諸表を作成し、連結を行う際に(統一する会計基準の適用のための)修正仕訳を行うパターンが親会社等に認められれば孫会社の会計処理の事務負担は激増しないのではと考えられます。

参考URL
https://www.asb.or.jp/jp/wp-content/uploads/spe-tanki_1-1.pdf

https://jicpa.or.jp/specialized_field/publication/files/2-8-52-2-20140116.pdf

https://www.shinnihon.or.jp/corporate-accounting/commentary/consolidated/2016-04-12-01.html

https://kigyokon.jp/wp-content/uploads/2000/01/ZeikenHTML/konwaA/gazou/PDF/TandAreport180628.pdf